湿潤療法(モイストヒーリング)は新しい創傷治療法です
湿潤療法の考え方、メリットなど。
湿潤療法とは、傷を乾かさず、潤わせた状態で治療する方法です。
従来、やけどの治療には、消毒して軟膏を塗り、ガーゼで覆う治療方法がとられていましたが、 この治療方法だと、ガーゼを交換する際に、非常な痛みを伴う上に、 せっかく再生した皮膚を壊してしまうことがありました。
湿潤療法は、傷を乾かさず、潤わせた状態で治療する方法で、 痛みも少なく、しかも、傷跡が残りにくくきれいに早く治ると言われています。
傷口から出る滲出液には、傷の治りを早める成分が含まれています。 滲出液を保ち、適度な湿潤環境を維持することで皮膚の自然治癒力を高めます。
「キズは早く乾かして、かさぶたをつくって治す」。この考え方(ドライヒーリング)に基づいて、 長年にわたり治療が行われてきました。
しかし1962年に「キズは乾かすよりも、 ぴったり覆って体液(滲出液)を保ったほうが早く治る」(モイストヒーリング)という研究結果が発表されると、 キズケアの新しい方法として湿潤療法が取り入れられました。
現在、専門の医療機関ではキズややけど、床ずれの治療に取り入れられています。
正しいキズケア推進委員会 モイストヒーリング(湿潤療法)って何?
\ やけど跡の経過観察 /
湿潤療法で治療したやけど跡の写真
KOTOの場合は、湿潤療法と合わせて、ビタミンCローション も使用しました。できるだけ早いうちから使用すると、回復も早くやけど跡が残りずらいそうです。ビタミンCローションの使用方法