私の扁桃腺摘出手術体験談|入院7日目(術後5日目)

私の扁桃腺摘出手術体験談

管理人の扁桃腺手術体験談(入院日記)です
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かさぶたが剥がれた?

6:00

6時に自然に目が覚めました。顔を洗い、いつものように歯を磨きます。 喉に何かが引っかかっている感じがあり、かさぶただとわかっていたのですが、 ヴェっと、喉から軽く吐き出してみると、1~2mmぐらいの白いかたまりが出てきました。 やっぱり、かさぶたでしょう。

でも、医師は、以前、こう言っていました。「かさぶたができると、少し痛みが和らぎますが、 かさぶたが剥がれ始めると、また痛みが戻ってきます」。 私は、今、舌が痛いせいか、喉の痛みが、ほとんど気にならないので、 実際のところはどうなのか、よくわかりません。 とりあえず、また、ケナログを塗りたくります。

6:30

痛み止め薬の飲み方を変えてみました。いつもは、薬を直で、喉に流していたのですが、 今日は、口の中で転がすようにして飲んでみたのです。喉以外にも効くかも知れないと思ったからです。

今朝の朝食は、やけに来るのが遅いので、舌の状態と、喉の状態を写真に撮ってみることにしました。 これまで鏡で覗き込んだ際に見えたのと同じように、かつて扁桃があったところに白いものが貼りついています。 これが、かさぶたなのです。術後からずっとあります。

Yahoo画像-扁桃腺炎画像のページ 

(のどの写真など。心の準備をしてご覧ください)

朝食

朝の診察

8:00

処置室にて診察を受けます。少しかさぶたが剥がれ始めているとのこと。 相変わらず回復は順調のようです。「でも、まだこの状態じゃあ、明日、退院は無理だね」と言われました。 かさぶたがもう少し剥がれたら、退院できるとわかると、無理やり剥がしてしまいたくなりましたが、我慢我慢。

それから、喉より舌の方が痛いことについて、また相談してみることにしました。 「喉の痛みより、舌の方が痛くてご飯が食べられないんですけど」と言うと、 「もう少ししたら、かさぶたが剥がれて、喉の方が痛くなるよ」と言われました。

そういうことが聞きたかったわけではないんですが・・・。 「じゃあ、もらった薬を塗り続けていればいいんですね」と確認すると「 そうして下さい」というので、とにかく、医師を信じるしかありませんでした。 舌の状態は、昨日から、全く変わった様子がないので、とにかく心配でした。 診察が終わり、歯と舌を磨き、ケナログをベタ塗り。

10:30

シーツ交換。新しいシーツは、実に気持ちがいいです。

一人でお風呂(シャワーのみ)

11:00

昨日、点滴用の針をはずしてもらえたので、1人でお風呂に入れることに気づきます。 お風呂場に行ってみると、午前中は誰も予約を取っていなかったので、すぐに入ることができました。

11:15

部屋に戻り、朝と同じ方法で痛み止め薬を飲んだ後、 ドライヤーを持って、髪を乾かしに洗面台に向かいました。

昼食

昼食(食事にかかった時間:30分) 痛み止め薬が効いているのか、痛みに耐えられます。でも、医師が言っていた通り、 かさぶたがとれてきた右の方に痛みが再発してきました。 でも、昨日の痛みに比べたら何のそのです。

■メニュー詳細と痛みの具合はこちらでまとめています

13:20

咳が出ます。

14:00

検温(36.8度)、血圧

14:50

ネブライザー。吸入15分。吸入の器材を持ってきてくれた看護師さんが、「舌の痛みはどうですか」 と気にかけてくれました。「コケがあると言われて磨いてみたり、うがい薬をもらって使ってみたら、 だいぶコケはきれいになったみたいです」と答えると、吸入の途中で、 舌を磨く用のブラシと、うがい薬を持って来てくれました。

最近気づいたのですが、この病院の看護師さんは、ほんとうに美人な人が多いです。 あっ、これは、全くの余談です(笑)。 吸入が終わると、すぐに洗面台へ向かいます。言われた通り、 うがい薬でうがいをし、残りの液体にブラシをつけて、 舌を磨き、またケナログを塗りたくりました。

ひょっとして誤診?

16:00

手術執刀医師が私の部屋まで、舌の様子を見に来てくれました。 ところがどういうことか、「ここまでくると、これは口内炎ではないので、 もうケナログを塗るのはやめましょう」と言うのです。 しかも、「コケも、もうないので、舌も磨かないで」とも言いました。 ここまでくると、ってどういうことなの?今朝も同じ状態を見せたのに。

私は、一番最初に、この舌の痛みについて訴えた際に、口内炎だと言われ、 (それは、この医師ではありませんでしたが)、実際、自分の舌を確認したところ、 舌先にブツブツができていたので、こういうのも口内炎と言うのか・・・と疑問に思いつつも、 医師の診断を信じました。

でも、毎朝、診察していたのにもかかわらず、今まで気づかなかったということは、 舌については、しっかり見てくれていなかったのではないか、というのが今の率直な気持ちです。

でも、今更責めても仕方がないし、こちらとしては、とにかく早く治してもらいたい、ただそれだけ。 そう思っていると、医師は、「この状態のままいくと、そのうちカビが生えてくるでしょう」と言い始めました。 だから、別の薬を出しますとも。

医師は、どうしてこういう状態になったのか、という幾つかの可能性を親切に説明してくれました。 例えば、手術の際に、“舌を押さえつけた後遺症”、“点滴をしていたとは言え、流動食続きだったので、 栄養失調も考えられる”、“痛みのせいで上手にうがいができず不衛生だったかもしれない”・・・など、 原因は一つではないだろうと。

それに次に使う予定の薬についても、丁寧に説明してくれました。 だから、今回のことについては、今この瞬間をもって、忘れようと思います。

16:35

咳が出ました。今は、喉に刺激を与えてはならないので、咳き込み始めても、 思い切りゴホゴホできないのが本当に辛いです。何か引っかかる感じがあっても、 耐えなければなりません。ほんの一瞬、本当に一瞬、咳が治まったすきに、 水を流し込みます。そうしなければ、咳と同時に水が口に入った場合、 水をすべて吹き出してしまうからです。

母の愛情

母と妹がお見舞いに来てくれました。この1週間、母はせっせと、 私の洗濯物を持って帰っては、すぐに洗濯して持って来てくれていました。 仕事の合間をぬって、私がお風呂に入るのを手伝うだけの為に足を運んでくれたこともありました。 母には本当にお世話になりっ放しでした。

ここへ来てくれた誰もが、私のことを心配してくれているのだ、 と本当に心から感謝していました。みんなが来てくれたお陰で、とても気持ちが明るくなりました。 私1人では、この生活に耐えることは、とても難しかっただろうと思います。

でも、母の表情を見ていると、誰よりも私のことを心配してくれているように感じていました。 母という人の子供への愛情は計り知れないほど深いのです。 私も、いつか自分の子供に対して、そんな愛情を持つようになるのでしょうか。 そう思うとなんだか不思議でした。

17:10

再び咳が出ます。今回の咳は、今までで一番異常でした。いつもは苦しいだけなのに、 痛みを伴っているのです。水を流し込み、咳を止めることはできましたが、声を出すことができず、 とても疲れたので、大変申し訳なかったのですが、母たちには帰ってもらうことにしました。 昨日、まとめておいた荷物も持ち帰ってもらいました。

17:15

痛み止め薬を飲みます。(咳を止める為の水を飲みながら)

夕食

17:45

夕食(食事にかかった時間:45分) ひどい痛み。おそらく、30分ほど前に出した咳のせいで、かさぶたが剥がれたのだと思います。 鰯ハンバーグは、箸でできる限り粉々にして、おかゆに漬け込みました。

ところが、今日は、おかゆすら痛いのです。 おかゆでこんなに痛いと思ったのは初めてでした。舌の痛みを忘れるほどに、喉が痛い。 もう残したい。残そうか、どうしよう。でも、もうすぐ退院の兆候が出ているのです。 とにかく頑張って食べようと決意しました。

涙が出そうでした。でも、キャベツそぼろ煮だけはどうしても食べることができませんでした。 飲み込む為には、噛んで柔らかくしなければならないのですが、もう、どうにも舌が痛すぎて、 噛むことなんてできなかったのです。我慢の限界を超えていました。

■メニュー詳細と痛みの具合はこちらでまとめています

18:30

食事を終え、ひょっとしたら、アイスクリームなら食べられるのではないか、と思いました。 思った・・・というより淡い期待でした。食事の際は、柔らかいと言えども、 多少なりの粒が喉に擦れて、痛かったのではないかと考えたからです。 大好きなチョコレートアイスが、少し溶けるのを待ちます。

口の中で溶かして飲み込むと、痛みはありますが、食事の痛みの比ではありませんでした。 「大丈夫!食べられる!」痛みを感じるのは、舌の裏の右奥あたりだけでした。

飲み薬フロリードゲル

19:50

看護師さんが、ネブライザーと一緒に、夕方医師が言っていた、 カビ用の薬「フロリードゲル経口用」と、 飲み方の説明書を持って来てくれました。 これを飲めというのですか・・・。まるで、軟膏のような薬でした。

ネブライザー。吸入15分。 吸入している最中、突然、「寂しい」という気持ちが芽生えました。 手術後初めてのような気がします。思わず、夫に電話してみますが、電話はつながりませんでした。 今朝、「今日は研修があるんだ」とメールがありました。電話はつながらないとわかっていたのに、 電話してしまったのでした。

20:15

カビ用の薬は、説明書によると、一度飲んだら、その後最低でも1時間は、 うがいをしたり、水を飲んではならないということだったので、 少し早いような気もしたのですが、先に眠剤を飲むことにしました。

20:20

フロリードゲルは軟膏のような薬です。 指にたっぷり薬をのせ、舌に塗りたくります。説明書によると、これを、 舌でまんべんなく口の中に広げなければなりません。そして、できるだけ長く口の中に含んだあと、 飲み込むようにとのことでした。

口の中に広げるのは、困難ではありませんでした。ただし、これを飲み込むとなると、 それはかなり辛いことのように思えました。 「こんな気持ち悪いものを飲み込まなければならないなんて」と1人戦っていました。

どうせなら、一気に飲み込んでしまおうとすると、案の定「オェ!」となってしまいました。 まるで妊婦さんのような出で立ち(つわりみたい)。

隣りの洗面台を利用していた別の患者さんが、親切にも、「看護師さんを呼んできましょうか」 と言ってくれましたが、手で口を押さえたまま、首を振りました。 「ご親切にありがとう」と言いたかったのですが、今は口を開けることはできません。

早く飲み込まなければ。でも、今ので、わかったことがあります。 飲み込んでも痛みはなさそうです。いつまでも飲み込めないのは、 気持ちの問題なのだという気がしてきました。

飲み方を変えてみることにします。ちょっとずつ、ちょっとずつ飲み込むのです。 これならすんなりできました。そうは言っても、すべて飲み込むのに、 10分かかってしまったのですが・・・。

薬を飲んだ後、1時間後には、うがいをしていいことになっていたので、 薬を飲んだ直後は、「1時間たったら、すぐにでもうがいをしよう」と思っていたのですが、 その時間になってみると、大して気持ちも悪くなかったので、このまま寝てしまおうと思いました。

フロリードゲル・・・この薬は最低最悪だ・・・ 少なくとも私にとっては。苦味はないのですが、かすかに感じる味が、なんとも気持ち悪いのです。

21:45

テレビを見ていても寂しさが紛れません。夫と何度かメールのやりとりをしました。

22:30

ようやく眠剤が効いてきたのか、就寝。