扁桃腺とは
一般的に「扁桃腺」と呼ばれているのは、口蓋扁桃
一般的に「扁桃腺」と言うときには、口蓋垂(のどちんこ)の両横にある口蓋扁桃のことを指します。 「扁桃腺をとる」というと、口蓋扁桃を切除したり、摘出する手術を行います。
一般的に「扁桃腺」と呼ばれている「口蓋扁桃」
口を開けたときの図
扁桃腺には、他にも、咽頭扁桃、耳管扁桃、舌根扁桃があります
口蓋扁桃以外にも、鼻の奥には咽頭扁桃(アデノイド)と 耳管扁桃、舌の付け根の舌根扁桃という扁桃腺があります。
口蓋扁桃・・・一般的に「扁桃腺」と呼ばれているところ
咽頭扁桃・・・鼻の奥にあり「アデノイド」とも呼ばれているところ
舌根扁桃・・・舌の付け根にある扁桃
耳管扁桃
・[扁桃腺の腫れ・のどの痛みに] 医薬品 / ひどくなる前に早めの対処が大切
扁桃腺の場所・図
扁桃腺の場所
扁桃腺を検査する際には、咽頭扁桃(アデノイド)と舌根扁桃は、口や鼻をのぞいても直接見えない場所にあるため、 鼻からファイバースコープを通します。
※私も鼻からファイバースコープを通されたのですが、 落ち着いて暴れたりしなければ痛くないと思います。お医者様の腕にもよるのかもしれませんが・・・ (^^;)
扁桃腺の機能・役割
扁桃腺には、免疫機能の未発達な乳幼児期に病原菌の侵入を防ぐ機能があります。
扁桃腺には、免疫機能の未発達な乳幼児期に病原菌の侵入を防ぐ機能があります。 その為、病院では、「大人になると、扁桃腺をとっても問題ない」と言われることが多々あるようです。
この度、手術をすることになったのですが、病院の先生から、 『扁桃腺は大人になると他の免疫機能も発達し、 そんなに重要な器官ではなくなるので切除しても問題ない』と言われました。 (らいだーさん/2009/03)
扁桃腺の大きさ、子どもの扁桃腺肥大
子どもの扁桃腺肥大は基本的には生理的肥大
扁桃腺は、体の成長と共に免疫機能が発達すると、次第に退縮していきます。
子どもの扁桃腺の大きさについてですが、一般的には、 アデノイドは3~6才、口蓋扁桃は5~7歳で最も大きくなり、 小学校高学年頃になると次第に小さくなっていきます。
※成人しても扁桃腺が肥大したままのこともあり、個人差があります。
(扁桃腺の生理的肥大)
口蓋扁桃は5~7歳で最大になり、12~13歳で縮小し、思春期を過ぎる頃には萎縮します。 よって、子ども(幼児、学童期)の扁桃腺肥大は、基本的には生理的肥大ということになります。
(扁桃腺の病的肥大)
急性扁桃腺炎や慢性扁桃腺炎時などの扁桃腺肥大は、病的肥大です。
「アデノイド増殖症」 「口蓋扁桃肥大」は、 3~6歳頃にみられる病気で、遺伝的体質、炎症の繰り返しなど が原因でおこります。 10歳くらいになる頃には、自然に小さくなるため、軽度の場合は様子を見ますが、 手術が必要なケースもあります。
扁桃腺は重大な免疫の仕事をしている必要な器官です。 扁桃腺が大きいから病気ということではありません。 日常生活に支障がないなら、その扁桃腺は正常に機能しています。
扁桃腺肥大と診断されたからと言って、 必ずしも、扁桃腺をとらなければいけない・・・と思わないでくださいね。
扁桃腺摘出手術概要|手術費用|入院期間|痛み|後遺症など関連[扁桃腺摘出術適応]どういう状態の時に手術を勧められるのか
扁桃腺の病気 扁桃腺炎の症状
扁桃腺炎の主な症状
├ 腫れ・のどの痛み
├ 高熱
├ 耳の痛み
├ 白いブツブツ
├ から咳
├ 蕁麻疹
├ 膿み(扁桃周囲膿瘍)
└ 腎炎・リウマチ熱
├ 慢性単純性扁桃腺炎
├ 習慣性扁桃腺炎
└ 扁桃病巣感染症
├ 掌蹠膿胞症
├ Iga腎症
└ 胸肋鎖骨過形成症
扁桃腺と膿栓と口臭
├ 膿栓とは
├ 膿栓の対策
├ 口臭の原因
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※以前は扁桃腺と言っていましたが、今は「腺」を取って「扁桃」と呼ばれています。 ただ、今のところはまだ「扁桃腺」の方が馴染み深いので、当サイトでは、「扁桃腺」という記載をしています。 ご了承下さい。